指定した範囲の数値をすべて足し合わせたいとき、真っ先に使うのがSUM関数です。結論から言うと、=SUM(範囲)と書くだけで、その範囲に含まれる数値の合計を返してくれます。単純な関数に見えますが、複数範囲の指定方法や、コピーしたときに範囲がずれる注意点など、意外と知られていないポイントがあります。
SUM関数の基本構文
次のような担当者別の売上表(A1:B5)を例に見ていきます。A列が担当者、B列が金額です。
| A(担当者) | B(金額) | |
|---|---|---|
| 2 | 佐藤 | 120000 |
| 3 | 鈴木 | 95000 |
| 4 | 田中 | 60000 |
| 5 | 合計 |
B列=金額、B5=SUMで出す合計、という対応を踏まえてB5に次の数式を入れます。
=SUM(B2:B4)
佐藤120,000+鈴木95,000+田中60,000で275,000が返ります。実際に検算しても一致します。
SUM関数で離れた範囲や他の関数の結果をまとめて合計する
隣り合っていない複数の範囲を1つの数式で合計したい場合は、カンマ区切りで範囲を並べます。たとえば上の表のB列(金額)に加えて、D列(D2:D4)に別店舗の担当者の金額が入っている場合は次のように書きます。
=SUM(B2:B4,D2:D4)
D列の金額が仮に10,000・20,000・30,000なら、B列の275,000とD列の60,000を合わせて335,000が返ります。
また、SUM関数は範囲だけでなく、他の関数が返した複数の結果をまとめて合計することもできます。サイトの人気記事エクセルのsumifs関数でOR条件の集計をする方法で紹介している=SUM(SUMIFS(合計範囲,条件範囲,{"条件A","条件B"}))は、SUMIFSが条件A・条件Bそれぞれの合計を返し、それをSUMで1つにまとめる仕組みです。単純な合計だけでなく、条件を付けて合計したい場合はSUMIF・SUMIFS関数に発展させて使います。
SUM関数のよくある注意点
- 合計セル自身を範囲に含めない:
=SUM(B2:B5)のようにB5自身を含む範囲を指定すると、循環参照の警告が出て正しく計算されません(詳しくは循環参照エラーが出たときの対処法参照)。合計を出す行より1つ手前までを範囲にします。 - 文字列や空白セルが混ざっていても無視される: SUM関数は数値以外のセルを自動的に無視して計算するため、コメント列などが範囲に混ざっていてもエラーにはなりません。ただし逆に言えば、数字に見えても文字列として入力されたセルは合計から外れてしまうため、合計が合わないときはセルの表示形式を確認しましょう。表示形式が「文字列」だと数式自体が計算されないこともあります(セルに数式が表示されて計算されないときの直し方参照)。
- 絶対参照($)と組み合わせる場面が多い: 複数のセルに数式をコピーする際、合計対象の範囲は固定したいことが多いため、使いこなせてる?パレート図で学ぶ絶対参照|エクセルで解説している$の使い方とあわせて覚えると応用が利きます。
SUM関数が登場する記事
- セルに数式が表示されて計算されないときの直し方
- 循環参照エラーが出たときの対処法
- #NULL!エラーが出る理由と直し方
- #NAME?エラーが出たときの確認ポイント
- #VALUE!エラーの原因と直し方
- #REF!エラーの原因と直し方
SUM関数の使い方まとめ
SUM関数は=SUM(範囲)で指定範囲の合計を返すもっとも基本的な関数です。カンマ区切りで離れた範囲もまとめて合計でき、条件を付けたい場合はSUMIFSに発展させます。合計セル自身を範囲に含めてしまう循環参照のミスにだけ注意しましょう。





